金子達仁さんをご存知ですか。サッカー関連の著作が多いスポーツライターです。土曜日の深夜、2時から5時という強烈な時間にサッカーについて語っていました。
金子さんは、中田英寿、川口能活選手とはアトランタ五輪のときからの付き合いらしく、彼のデビュー作28年目のハーフタイムの中でも彼らの素顔が描かれています。
そのラジオの中で、中田英寿の「あの発言」に対する彼の驚きが語られていました。対メキシコ戦。スコアは1対2の負け。その試合後の会見で中田は言ってしまった。
「このままでは世界で通用しない!」。ちょうどその前にキャプテンの宮本が善戦したという発言を根底から覆すものでした。と同時に、日本代表全員にケンカを売った瞬間でした。
何故、中田はそんな発言をしたのか。金子氏が言うには彼は公の場でそんな発言をする選手ではないらしい。言いたいことがあれば、1対1で話し合う。それが例えジーコでも。そんな言葉が出てしまうほど中田は焦っていたのだ。実際、ラジオの中では言葉を濁していたが、中田は金子さんにドイツが終われば、代表を引退するといったような発言をしたらしい。
アトランタ五輪でブラジルを破り、前回のコンフェデ杯でフランスに善戦。ワールドカップベスト16入り。日本代表がどこまで成長するか多くのファンは楽しみにしていた。それは、中田も同じだった。しかし、実際は全く成長していなかった。
その焦り。いつまでたっても代表は、中田だより。格上の相手にプレッシャーをかけられると、すぐに中田にパスを出して逃げる。中田は金子氏にこう言ったらしい。「俺はマラドーナじゃないから・・・・。俺一人では・・・・・・・。」
あまりにも中田に頼る代表にふがいなさを感じた中田は約1年間代表を離れた。一部では、所属チームとの問題といわれたが、実はそうではなかったらしい。おれ抜きで戦ってみろ!という中田らしい激励だった。しかし、帰ってきてみると成長していないメンバー。その苛立ちが「あの発言」につながったらしい。
彼はあえて日本代表に劇薬を打ったのだ。
そして、次の試合。対ギリシア戦。1対0。なんとか勝利を収めることはできた。しかし決して満足できる試合ではなかった。ギリシアの動きがあれだけ悪い中で、1点しか取れていない。劇薬は効いていないようだ。いっそうのこと次のブラジル戦で0対5ぐらいで負けたほうがいいのかも。そうすれば少しは・・・・・・
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